E.T. (アタリ 2600)E.T. (アタリ 2600)
E.T. the Extra-Terrestrial
映画E.T.を題材にしたゲーム化作品。エイリアンE.T.が地球から脱出するため、通信機の部品を集めることが目標。プログラマーは5週間の短期開発で完成させた。
どんなゲーム?
プレイヤーはエイリアンE.T.を操作して、6つの異なるエリアを移動しながら通信機の3つの部品を集めます。井戸の中には通信機の部品やリーシーズピースが落ちており、これらを収集することでゲーム進行に必要な条件を満たします。リーシーズピースを9個集めるとエリオットを召喚でき、通信機の部品を1個獲得できます。
全ての部品を集めた後、特定の場所でE.T.が故郷に電話をかけ、着陸地点に制限時間以内に到達する必要があります。ゲームは6つの異なるマップで構成され、科学者やFBI捜査官などの敵キャラクターから逃げながら目標を達成します。エネルギーシステムにより、移動や浮遊などの行動ごとにエネルギーが消費されます。
遊び方とおもしろさ
複雑な地形と落とし穴の多い井戸から効率的に脱出するため、プレイヤースキルが要求されます。敵キャラクターの動きを予測しながら移動する必要があり、限られたエネルギーを効率的に管理することが重要です。複数の難度レベルが用意されており、初心者から上級者まで対応可能です。
映画の物語性を保ちながら、異星人のE.T.が地球から脱出するという基本的なゲーム目標が、映画ファンにも魅力的に映りました。プレイヤーは落とし穴から逃げるなど困難な状況でも、映画の世界観を体験できます。
売れた理由・豆知識
映画E.T.の社会現象的な人気を背景に、ゲーム化が実現しました。当初アタリは400万本の生産を見込み、1982年のクリスマス商戦向けに準備しました。初期段階では商業的成功を収め、1982年12月と1983年1月はビルボードの売上第4位以内にランクされました。
ただ、とても短い期間で作られたため、遊びにくさが目立ちました。とくに穴に何度も落ちてしまう作りは退屈だと言われました。1982年の終わりまでに260万本以上売れたものの、1983年には少なくとも66万9,000本が返品されています。アタリの社長だったレイ・カサールは、作った400万本のうち大半が売れ残りや返品で戻ってきたと語っています。余ったカートリッジはニューメキシコ州アラモゴードの埋め立て地にひそかに埋められ、2014年4月の発掘調査で実際に見つかりました。1983年のゲーム業界の大不況(アタリショック)の大きな原因のひとつとされ、「急いで作ったゲームの失敗例」として今も語られます。
出典
- 売上の一覧(Wikipedia 英語版)
- E.T. the Extra-Terrestrial (video game)(Wikipedia 英語版)
- E.T. (アタリ2600)(Wikipedia 日本語版)
順位の数え方: 世界での販売本数(Wikipedia 英語版の一覧より)