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VCS

Atari 2600

アタリが1977年に発売した家庭用ゲーム機。ロムカートリッジ方式を採用した初の本格的な交換可能ゲーム機。スペースインベーダーの移植により爆発的な普及を達成し、家庭用ゲーム機市場を確立。

メーカーAtari
発売日1977年9月11日(北米)
発売時の価格199ドル
販売台数約3,000万台
写真: Evan-Amos(Public domain)
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順位の数え方: 世界での販売本数(Wikipedia 英語版の一覧より)

どんな機械?

Atari 2600は、ロムカートリッジにより複数のゲームソフトをプレイできる初の本格的な家庭用ゲーム機として登場しました。これまでのゲーム機は特定のゲームに限定されていましたが、本体にカートリッジを挿入することで異なるゲームが遊べる革新的な設計になっています。CPUには廉価版のモステク6507プロセッサが採用され、グラフィック処理とサウンドは専用のチップで実装されました。本体にはわずか128バイトのメモリしかなく、この極限の制約の中で多くのゲーム開発者が創意工夫を駆使してゲームを最適化しました。

同梱されるコントローラはジョイスティック2台とパドルコントローラ2台で、様々なゲーム形式に対応できる設計になっています。本体上部には電源、テレビのカラー/白黒選択、ゲーム選択、難度調整、リセットなど基本的なボタンが配置されています。テレビに接続して遊ぶ構成であり、当時としては革新的なゲーム環境を実現しました。その後のモデルチェンジでは、スイッチが背面に移動されるなど、人間工学に基づいた改良が加えられました。

生まれたわけ

アタリ社は当初ポン専用機などの単一ゲーム専用機を開発していましたが、業務用ゲーム市場での競争激化に対応するため、家庭用ゲーム機へのシフトを決定しました。複数のゲームをプレイ可能な仕組みを検討する中で、マイクロプロセッサを使用したロムカートリッジ方式の採用に至りました。1975年にはMOS Technology社がわずか25ドルで販売開始した6502マイクロプロセッサの登場により、家庭用ゲーム機での採用が現実的になりました。

開発チームはジョセフ・デクイアをリーダーとし、『Stella』というコードネーム(デクイアが乗っていた自転車ブランド名)で開発を進めました。ジェイ・マイナーが開発したテレビ・インターフェイス・アダプタ(TIA)チップにより、グラフィックス処理と音声出力が実現されました。初期の開発では高性能プロセッサの導入が検討されましたが、家庭用としての価格制約から廉価版のモステク6507を採用することになりました。

ヒットした理由

本体の初期販売は緩やかでしたが、1980年に業務用ゲーム『スペースインベーダー』を本体向けに移植したことで、人気が急速に高まりました。Atariは1980年に110万本以上のSpace Invaders カートリッジを販売し、本体販売台数も200万を超える規模へと成長しました。プログラマーのリック・モーラーは、わずか4キロバイトのROMカートリッジに36体の敵と複数のゲーム変更機能を実装しました。

その後、Activisionなどのサードパーティーメーカーによるゲーム開発の流れが生まれ、様々な業務用ゲームの移植作品がリリースされました。プログラムの仕様を公開することでサードパーティーの参入を促進し、1979年の設立以来、複数のゲーム開発企業がプラットフォーム向けにゲーム開発を行うようになりました。本体販売台数は1981年に約600万台、1982年には1000万台を超えるまで成長しました。

知っておきたい豆知識

1982年から1983年にかけて、業界内では重大な課題が生じました。サードパーティーの粗製乱造や過剰生産による大量の売れ残りが発生し、Pac-ManとE.T.のような高い期待を集めたゲームでも予想を下回る販売に終わりました。E.T.のカートリッジはニューメキシコ州の埋め立て地に埋却され、その後の動向は『アタリショック』と呼ばれるようになりました。一方、1985年の任天堂ファミリーコンピュータの発売により、ゲーム業界全体は新しい局面へ向かいました。

それでも本体の生産は1992年まで続けられ、累計販売台数は3,000万台を超えました。日本でも輸入販売されており、エポック社が『カセットTVゲーム』の名称で販売し、アタリ・インターナショナル日本支社からは『Atari 2800』が1983年に発売されました。ヨーロッパでは1995年まで販売が続けられるなど、国際的に長期間にわたって供給されました。

くわしい仕様

CPUモステク MOS 6507(1.19 MHz)
メモリ128バイト RAM
発売日1977年9月11日(北米)、1979年10月8日(日本)
発売時の価格199ドル(北米)、57,300円(日本)

出典

  • Wikipedia 日本語版・英語版のAtari 2600に関する記事